体感すればわかる。鍼灸の”はり”が痛くない4つの理由とは?

鍼灸を受けようと考えているそこのあなたに朗報です。
鍼灸の”はり”は痛くない!?それは事実です。
今回はそんな鍼灸の【鍼】について鍼灸師歴30年の私が
”はりが痛くない”4つの主な理由について解説していきます。
目次
痛くない理由① はりの太さ

”はり”が痛くない1番のポイントは何といっても”はりの太さ”です。
日本の鍼灸院で使用される鍼の太さは、一番細い00番鍼で直径0.12ミリ。
その中でも一番太いと言われる10番鍼でさえ0.34ミリです。
いまいちイメージしづらいかと思いますので、身近な例えで言うと髪の毛の太さは0.16ミリから0.18ミリなのです。ということは日本で使われている鍼がいかに細いかおわかりでしょう。
ちなみに参考までの比較ですが、中国やフランス、ドイツで使用されている鍼は0.34ミリから0.46ミリぐらいの太さです。
ちなみに注射針の太さは一番細い27ゲージの針の太さが0.40ミリ、18ゲージの輸血用の太い針で1.2ミリです。細い鍼灸はりの10倍の太さです。どうりで注射が痛いワケですよね。。
つまり日本における鍼の痛さは、刺したか刺していないかがほとんどわかりません。
例えるなら蚊に刺されるようなものです。蚊に刺されてもわかりませんよね。笑
なので鍼灸の”はり”は痛くない!というワケです。
痛くない理由➁ はりの先の形

続いて”はり”の形です。
はりの先端部分のかたちは、丸みを帯びています。
なので、イメージとしてはからだの皮膚や筋肉を破って刺していく、という感じではなく、肌の組織と組織の間を通り抜けていく、ような感じなので痛くないのです。
現代では、鍼灸院で使用される”はり”は精密機械によって製造されています。
中には手作りでこの細さの鍼を作る職人もいる程です。
丸みを帯びた極細の、しかも精密な機械や手作りで研がれた鍼がからだのすきまを通り抜けていくから痛くなく、血も出ません。
世界中から評価される、日本の繊細な技術力がこれを可能にしているのです。
痛くない理由③ はりを刺す速さと刺し方

縫い針や画鋲や押しピン等、どのような鍼でもそうですが皮膚にゆっくり押し付けていくと痛いですよね。
それを刺さるまで押し付けると激痛が走ります。
でも、鍼灸師や看護師が少々太い針でも痛くなく刺せるのは刺す速さによります。
一瞬で超高速で刺すと痛みのセンサーが反応する間もなく、痛みなしで刺せるのです。
さらに鍼の刺し方にも特徴があります。
鍼治療の時、鍼管(しんかん)と呼ばれる細い管を使います。
鍼管に鍼を入れ、鍼管上部にわずかに飛び出している鍼の頭を手でたたいて刺すと、
鍼先は超高速で皮膚を通過するので、細胞の組織破壊は最小限に抑えられて痛さを感じないのです。
痛くない理由④ 熟練の職人技

痛くない①~③の特徴を効果的に発揮するのが職人の技。
いかに細い鍼で精巧に丸みを帯びた鍼でも、それを一瞬で痛みなく刺すのは難しいものです。
皆様、病院でこんな経験はないでしょうか?
注射で痛い思いをして苦手意識があったけど、、、『あれ??今回はそんなに痛くなかったな。』これは他でもなく注射を打つ人の技術によるものです。
看護師さんの注射でも、ベテランの看護師さんの注射はさほど痛くないのです、まさに長年つちかった技術と勘による職人技です。
特に日本の”はり”は細いのでこの細い鍼を痛みなく高速で皮膚に差し込んで、尚且つ筋肉を通って奥へ入れていく、という技はとても難しいのでこの技を身につけるには何年もの時間と経験が必要と言われています。
鍼治療のご経験がある方はイメージしやすいと思いますが、日本の場合は鍼を打つときに、トントンと何かを叩いているような感じがありませんか?
先程も少し触れましたが、これは鍼管と言って鍼を打つときに使う管(くだ)をたたく音です。
鍼をその鍼より少し短い管に入れて、鍼の柄の頭のところを指でたたいて素早く鍼を刺しますが中国やヨーロッパではそのまま皮膚にブスッ!!と鍼を入れます。
隣国の韓国でも同様に、韓国の鍼もとても太く刺し方も直接なので正直痛いと言われています。。この鍼管は日本のオリジナルで日本ならではの職人技なのです!
日本の鍼灸で【鍼管】が普及したキッカケ

ここで一つ面白い話があるのですが、痛くない”はり”を可能にして鍼管にはこんなエピソードがあります。
江戸時代に【杉山和一】というお坊さんが鍼灸の修行をされていましたが、一向に上達しませんでした。
一番の課題は痛くない鍼を打てないという事でした。
どうしても上手くいかないおのお坊さんは困ってしまい、もう鍼の修行をあきらめようかと思っていたそうで、最後に神社のお百度参りをされました。
そして最後に彼は疲れ切って倒れてしまいました。
倒れて意識がボーっとして前をなにげなくみると目の前に筒のような松ぼっくりに木の枝がそのなかを通っているのを見つけたのです。
そこでかれはピンときました。
そう、鍼管を発明したのです、それ以来日本では鍼管が普及しました。
世の中のアイデアというのは何をキッカケに生まれるかわからないものですね。笑
最後に
皆様いかがでしたでしょうか??
今回ご紹介したように主にこの4つの理由によって、
今皆さんが受けられているはり治療、もしくはこれから受けようとされるはり治療は、
世界で最も痛みのないはり治療である、と評価されている。ということですね!
大阪市 城東区 関目に位置する当鍼灸院でも患者様が少しでも安心してリラックスした状態で治療を受けて頂けるようにしっかりと不安要素は取り除いた状態で施術をさせて頂いております。
もちろん当鍼灸院の”はり”も痛くならない様に1本ずつ丁寧に素早く打つことを心掛けておりますので、お近くの方はこの機会に是非1度ご利用下さいませ。
