肩こり改善のカギは普段の姿勢から!? 意識すべきポイントとは?
肩こりの改善にあたり見直すべきポイントは姿勢でしょうか?
当鍼灸院ではこんな事をよくよく聞かれます。
でも、たとえ姿勢をよくしても直ぐに戻ってしまうんです。
実は、、、、姿勢は正さなくてもいいんです!
今日はそんな疑問について徹底解説していきます。
目次
姿勢を正そうとしてはいけない‼
現代はとてもストレスの多い社会です。
だから心も体も緊張しています。
肩も背中もコリコリです。
姿勢が悪いと猫背になって肩こりや腰痛が出ますよ、
姿勢をただしてシャンとしなさい!と言われます。
でも、姿勢を正してもすぐに戻ります。
筋肉がしっかりとしていれば、ある程度は姿勢を保てますが、そうでないとすぐに戻りますし、
いい姿勢を保とうとすれば、ますます筋肉は緊張して固くなります。
そもそも、正しい姿勢というものがあるのでしょうか?
そんなものはないんです。
みんな一律にこんな姿勢でなければならない、ということはないです。
からだの歪みについては後で話しますが、その人の姿勢はその人の個性です。
大切なことは、自分の姿勢を気にしないことです。
姿勢を気にして姿勢を正そうとしてますます筋肉が緊張する、
ますます肩がこります。
できるだけ力を抜くことです。
座って仕事をしていると、肩や首に力が入ってきます。
力を抜くのはなかなか難しいでしょうが、こまめに休憩をとって姿勢を変えることです。
日本人は世界中で一番座って仕事をしている時間が長いそうです。
それに比例して、日本人が世界中で一番肩がこっていると思います。
話がすこしそれますが、日本人は世界中でこれまた一番人の目を気にすると思います。
例えばマスクでも、自分のからだより人の目を気にしてマスクをつける、といった傾向があると思います。
座り仕事をしていても、その場で軽い体操をしたり、チョット歩いてきます、と言って休憩するんです。
休憩し過ぎと思われる? と人の目を気にしないことです。
こまめに休憩を入れることで、逆に仕事の効率もよくなります。
人間は動物です。
植物はじっとしています。
人間は動物なので、動き回っているのが普通なんです。
落ち着きがないのが普通です。
それをしっかりと意識しましょう!
座り仕事をしている人の肩こりは異常なぐらいです。
ですから姿勢を正そうとしなくていいんです。
こまめに動いて姿勢を変えるんです。
つまり肩こりを改善したければいい姿勢でないといけない!という意識を変えることです。
からだの歪みは直さなくてもよい!!
肩こりや腰痛は、からだが歪んでいるからだ!とよく言われますね。
背骨の矯正、猫背矯正、骨盤矯正、挙句の果てには小顔矯正までよくちまたで見られます。
果たして矯正は必要なんでしょうか⁇
背骨が歪んでいます、足の長さが違います、直しましょう。と言われたりします。
でも、矯正しても、すぐに戻ってしまいます。
整形外科で診察してもらって脊椎がずれて明らかに神経を圧迫して足に痛みとしびれがある、というのでなければ、
矯正は必要ないと思います。
私事で恐縮ですが、中学校の健康診断で、脊柱側彎症と言われました。保健師さんに、ほっておくと大変なことになるよ、と言われました。
ほっておきましたが、現在、いたって健康です。
今でも写真で見ても歪んでいるとわかるぐらいです。
背骨が歪んでいると心まで歪んでいると思われそうで少し悩みましたが、
今となっては何とも思いません。
人間、誰でも歪んでいます。
10代でも30代でも歪んでいます。
歪みはその人が生きてきた証(あかし)です。
農家に90代の背骨がほとんど90度に曲がったおばあさんがいます。
このおばあさんの背骨を真っ直ぐに矯正したらどうなりますか?
このおばあさん、いたってお元気で仕事に励んでおられます。
その人の生活に合うように歪んでいるものを、無理に真っすぐにしようとするのは
ナンセンスです。
人体の教科書では背骨は真っすぐです。
でも実際は、全員が歪んでいます。
木でも真っすぐの木なんてないです。
それでいてたくましく育っています。
からだの歪みは直さなくていいんです!
何も気にしないことです。
リラックスして肩こりを改善‼
姿勢を正そうとしなくてもよい、姿勢の歪みも直さなくてもよい。
となるとどうすればいいのか⁇
できるだけリラックスすることです。
いわゆる、脱力することです。
肩の力を抜いて! とはよく言われますよね。
肩に必要以上の力が入って肩がこるんです。
仕事をしていても、テレビを見ていても肩に力が入ってきます。
焦って仕事をしていたり、オリンピックの何らかの種目の決勝戦でハラハラドキドキしたりしていたりすれば、
なおさら肩に力が入って肩がこります。
そういう時は、わずかの時間でけでも目をつむり、ゆっくり深呼吸をして肩の力を抜きましょう!
そして腰を少し立ててあごを引き、頭がちょこんと身体の上にのっているイメージを持って出来るだけ脱力しましょう!
マインドフルネス と言うことばがあります。
最近よく使われますが、いわゆる簡単な瞑想、ということです。
座禅して長い時間を瞑想するんではなく、仕事の合間などに、しばらくの間、自分の呼吸に意識を向けて、
脱力、リラックスすることです。
アメリカのアップルやグーグルでもこのマインドフルネスを仕事の合間に出来るように取り入れているようです。
それだけ現代の仕事は緊張が多い、ということです。
自分でできる肩こり改善のとっておきのツボとは??
椅子に座るなどしてリラックスしている時に刺激できる、肩こりにとっても効くツボがあります。
以外にも、肩や首にあるのではなく胸にあります。
肩がこっている人、特に肩の少し下、肩甲骨の間がこっている人もとても多いです。
肩甲骨はがしという治療もありますからね。
そういう人は、肩甲骨のちょうど反対側、鎖骨の下の胸の筋肉もこっているのです。肩甲骨の間はなかなか自分でもめません。でも胸は自分の指でもめます。右手で左の胸を、左手で右の胸をもめばいいのです。
鎖骨の真下の一番へっこんでいる所から1㎝から2㎝ほど下です。中府(ちゅうふ)というツボなんです。
コリコリして少し痛いところがあります。
座ってリラックスし、深呼吸をする前にもんでください。15秒ほどでいいです。
このツボはちょうど肺の前にあり、肺の機能を高めるツボでもあり、
深い呼吸を促し、肩こりにも効き、リラックス効果もある一石三鳥ぐらいのツボです!
どうぞお試しください。
最後に
現代は本当に、緊張、不安、心配や恐れであふれています。
その世の中で、どうすれば安心でき、リラックスできるか、というのは難しいかもしれません。
それに、その方法も皆さん一人一人で違うでしょう。
姿勢を良くしなければならない、身体の歪みを直さなければならない。
なになにをしなければならない、、ではなく、
何が起こってもだいじょうぶ、という気持ちを持てるようにしませんか?
実際、だいじょうぶ、になるんです。
気持ちがだいじょうぶになれば、身体も脱力し、リラックスします。
そして、その人にとって美しい姿勢になるのです。
大阪市城東区関目に位置する当鍼灸院では、皆さんにできるだけリラックスできる環境の中で、またリラックス効果のあるツボ治療を心がけております。
おかげさまで、ほぼ半数以上の患者さんが施術中に眠ってしまわれているようです。
お近くにお住まいの方はぜひリラックスしにいらして下さいね。